gloat

ある東京のオフィスで、泰朗はいつも通りに出社し昼から始まる会議のための準備をしていると、上司からメッセージが届きました。メッセージには「おめでとう！君の昇進が決まったよ。前期の君のプロジェクトの成功が会社の上層部にも高く評価されたんだ」とありました。そのプロジェクトには多くの人が関わっており彼はチームの１メンバーだったにも関わらず、会社上層部へのプレゼンテーションを行ったのが偶然彼だったことで目立っただけで、実際プロジェクトへの貢献度合いは高くなかったのに、彼だけ昇進するという結果となりました。そんな事を全く気にしない泰朗は昇進した結果にほくそ笑み、当然と受け止めました。 彼の昇進を知った他のメンバーはこの決定に不満を持ちましたが、元々空気を読めない性格の彼は出世したことで大変得意げになり、それ以来明らさまに「gloat」な態度でチームメンバーに命令口調で接するようになりました。当然チーム間の不和は高まり、中心メンバーを含め何人かはチームを離脱していきました。 結果その期のプロジェクトは前期と打って変わって大失敗となり、責任を問われた泰朗も遂には退職せざろう得ない状況になってしまいました。 この話しは「gloat」つまり自分の成功にだけ満足し他人を蔑むような行為が、中長期的には上手く行かないということを表しています。チームの一員として常にチームメンバーと成功を分かち合い、協力しあう事が大切であることを教えてくれます。